歯科口腔外科

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2014年1月より、大阪・関西・近畿・西日本地区における口腔心身医療の拠点を「市立枚方市民病院歯科口腔外科」から当科「社会医療法人蒼生会蒼生病院歯科口腔外科
(口腔心療科)」へと移転しております。

  • 診療方針

    口腔心身症に対する心身医療のみならず、心身症的病態で修飾された各種身体的歯科疾患に対しても必要に応じて身体的のみならず心理社会的・実存的な全人的医療を行います。

診療内容

  1. 口腔心身症の心身医療(口腔心身症専門外来)

舌痛症、口腔異常感症、味覚異常症、ドライマウス(唾液異常感症)、非定型歯痛(非定型顔面痛・口腔不定疼痛症)、自己口臭症、歯列咬合異常感症,義歯神経症,セネストパチー様口腔愁訴,過剰絞扼反射症や歯科治療恐怖症など各種口腔心身症に対して心身医学的治療を行います。

  1. 歯科口腔外科的疾患の治療と手術

有病者における齲歯や歯槽膿漏の治療だけでなく、智歯周囲炎(埋伏智歯)、口内炎、顎関節症や顎部骨折・嚢胞・腫瘍など各種身体疾患に対して治療・手術を行います。なお他院で要入院とされた症例も、可能な限り日帰り・外来治療で対応を行っていますので御相談ください。

  1. 口腔ケア

外来患者においての齲歯や歯槽膿漏などの予防だけでなく、入院患者においての誤嚥性肺炎防止や口腔衛生状態改善などのために口腔ケアを行います。

特色

◎当科は、日本歯科心身医学会指定研修機関であり、関西・近畿・大阪地区においての口腔心身医療の施行可能な数少ない専門医療施設(心療歯科・口腔心療科)です。

◎当院の口腔心身医療担当医(中野 良信)は、日本歯科心身医学会認定医(第17号)・指導医(第17号),日本森田療法学会認定医(第99号),日本心療内科学会認定登録医(第27006号),日本慢性疼痛学会認定慢性疼痛専門歯科医(認定番号 歯-1号)を取得しています。

◎当科では、口腔心身症に対して歯科心身医療専門医が担当医となり、身体的処置や薬物療法だけでなく各種心理社会的療法を応病与薬的に併用して心身医学的治療を行っていきます。

◎口腔心身症の診察を希望される方は、かならず電話連絡にて直接に担当医(中野 良信)と初診日時を予約のうえ受診してください。予約なく受診された場合は診察できないことがありますのでご注意ください。

◎また専門の医療施設からの紹介状が必要ですので、歯科だけでなく医科からの紹介状も持参のうえ受診してください。万が一、紹介状が準備できない場合は、当科診察前に当院総合診療科を受診する選択肢もあります。詳細は電話連絡時にご確認下さい。

口腔心身症について詳しくお知りになりたい方は、当科心身医療担当医(中野 良信)が運営しております 「口腔心身症サポートセンター」(http://kokushinshinsho.com/)をご覧をください。

■実績(2014年1月~2017年12月末)

平成26年1月から平成29年8月末までの口腔心身症の初診患者数は、計823名(男性165名:平均60.4±16.4歳、女性658名:平均62.3±14.4歳)でした。
病悩期間(発症から当科受診までの期間)は平均42.1±53.1ヵ月で、3~5年以上の年単位の方が多く、最長は約40年間悩んだ末に当科を受診されていました。

口腔症状としては、「舌のひりひり感やしびれ感」がもっとも多く、その他、「口内の異常感」「味がしない・変な味がする」「唾液が出ない・出過ぎる・ねばい」「噛み合わせがおかしい・どこで咬んでいいかわからない」「原因不明の歯・顎・顔面の痛み」「入れ歯が慢性にあわない」「口臭を感じて対人面で困っている」「歯ぐきのなかで虫がうごめいている・顎がぐにゃぐにゃ歪む・口腔からコイル状のものがでてくる」「えずきが強くて歯科治療ができない」「歯科治療が怖くて仕方ない」などがみられました。
これらの患者さんたちに対して、口腔ケアや歯科的処置,SSP(Silver Spike Point)療法,向精神薬・漢方薬による薬物療法,一般心理療法,外来森田療法、ロゴセラピー、解決志向療法,松原式積極的筋弛緩法,吉川流顔系臨床動作法,松原式即効的不快感情除去法,中島式OX療法やEFT(Emotional Freedom Technique)など各種心理療法ならびに家庭的・社会的状況に応じた生活指導や環境調整を行っています。
この病気の寛解の仕方は、症状の強度の軽減以外に、意識時間の短縮や症状苦の減弱といったような治り方をする場合もあるのですが、症状の強度の軽減に限定しますと、現時点においての治療成績は50%以上の症状の軽減症例が85.0%前後となっています。
通院は、近隣患者さんでは2週間~1カ月間隔の受診ですが、遠来患者さんでは1~2回の電話再診を挟んで、1~3カ月間隔の受診となっています。さらに、症状の改善とともに、4~6カ月間隔の受診へと延長していき、治療終結へと繋げています。なお現在、当科へ通院中の口腔心身症患者さんは約300名です。

次の図1,2の赤色に塗られている県が、現在までに受診された口腔心身症患者さんの住居を示します。

(図 1)

(図 2)